一万字読書

こわもて番長と僕のファンタスティックな２学期 けんこや様

【タイトル】こわもて番長と僕のファンタスティックな２学期

【作者】けんこや

【ジャンル】現代ドラマ

【読んだ話数】「第三章　号び《さけび》　１」まで

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895381112

　こちらはいじめをテーマにした作品。

　それだけで読むのを戸惑ってしまう。そんな人もいるかと思いますが、こちらのタイトルを見てください。「こわもて番長と僕のファンタスティックな２学期」です。これだけで全てなんとかなりそうな気がします。だってこわもて番長だし（謎の信頼）。

　このこわもて番長、権田君は転校生。私が読んだところまでですと、主人公とは隣の席という接点しかありません。権田君は主人公の境遇に対してなんらかの違和感を抱いていそうですが、行動にはうつしていません。転校したてですのでクラスの雰囲気を様子見しているのでしょうね。

　ですが、様子見が終わったら一体どんな行動を起こしてくれるのか……。そんなワクワク感あります。

　いじめの描写としてはリアルだなと思いました。ニュースでやっているような分かりやすくひどいものではなく、ふざけてます。といえばそれで通るような、言い訳の余地を残しているのがありそうで嫌だなあと。

　いじめ問題に関してはニュースになるたびに世間をにぎわせていますから、やる側はどんどん陰湿になっていくのでしょうね。難しい問題だと思います。

　あえて社会問題を題材にしたこちらの作品、権田がどんな活躍をみせてくれるのか、それに対して主人公はなにを思い、どう変わっていくのか。

　すでに完結している作品ということで、気になった方は最後まで見届けてみてはいかがでしょう。