片想い

「会いたいよ」

 ベッドの上でポツリと呟いた言葉が、夜の闇に吸い込まれていく。知らず、そう思っていたことに気がつき動揺する。もう、会えることはないと諦めたはずなのに……。だったら何よ、私はごろごろと転がりながら悶えて、それから力尽きて枕に顔を伏せた。今夜は眠れそうにない。

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