第4話


                  4


 ピ~ンポ~ン。


伊藤家のインターホンを鳴らす女の子。


「はいは~い」 と言って、玄関に出て行く母親。 


玄関ドアを開けると、そこには手に何かを持ったままの可愛らしい女の子が立っていた。


「あら?どちら様? ひとみの友達かしら?....ひとみ~! お友達よ~!」

「あ、いえいえ....」

「あ違うの?」


 姿勢を正して由が。

「は、はい....。あの....、は..、始めまして。わたし、先日から智也くんとお付き合いさせていただいている 高橋 由 と言います。同じ大学の2年です」


由が丁寧なお辞儀をする。


「あらあらまあまあ、これはこれはご丁寧に....。智也の....ねえ....、さ、上がってね....、ともや~!!、彼女が来てくれたわよ~!....、って」


 母親に大声で言われ、2階から降りてきた智也が階段途中で固まった。


「あら、何しているの?彼女でしょ? 早く案内してあげなさい」


 後ろ向きでニマっとした笑みを見せた母親が、グッジョブをしながら、すぐに由に向き直り。


「ごめんなさいね、あんな子で....」

「いえ....、あ! お母さん、これ皆さんで召し上がってください」


 といって、洋菓子の詰め合わせが入った箱を結子に差し出す。


「まあ、お母さんなんて、おほほ...、嬉しいわ、娘が二人になったみたい....って智也、早く案内しなさい」


 固まっていた智也が、解凍されて気が付いた。

「うん....」

 素直な返事の後、智也は由の手を曳いて、2階にある自分の部屋に案内した。

「じゃ、行こか」

 そう言ったが、母親からは。

「あら、もうそんな関係なのね....、うふふ」

 と言う、後ろからの軽い切り込み攻撃(口撃)が来た。


「お、おじゃまします」

「はいはい、ごゆっくりね」

「はい」

 由は母親の言葉に照れながら、智也に曳かれていくのだった。



        △



 そう言うやり取りの後、智也の部屋に二人が落ち着いた。



「びっくりした、連絡くれたら俺が玄関に行ったのに」

「驚かせようとしたんだけど、私が驚いちゃった....」


 テヘペロが返って来た。

(か、かわいい) と、思った瞬間だった。....が。


「と~もや....、えい!」

「うわっ!!」


 二人きりになった瞬間、由(ゆゆ)が抱き着いてきた。


「なによ! うわっ!!て....。イヤなの? キライになったの? 私の事」

「な訳ないじゃん。俺の女神なんだから」

「褒められてるのかな~、何だろな~....」


 そう言うと、智也が。

「あ!アレなんだ??」

「え?!....」

 と、由が油断した隙に。

「ちゅ!」

 と言う、音がした。(音、するのか?)



「ほむぅ........」


「むふぅ........」


「....ふはっ! い、いきなり何よ、智也!」

「だって、ゆゆが可愛すぎるからだぞ!」

「う!!」



 顔を染める 由。


「イヤだったのか?」


「い、いいけどぉ....」

 不意を突かれて、ちょっとだけ悔しがる 由。


 最近は、会えばこんな事をしている二人であるが、そこへ....。


「先ほどから、アツアツの二人には申し訳ないのですが、独身の私にとっては、見てるのは辛いです。止めてもらえませんか?」


 飲み物を持って来たひとみが、いきなり智也の部屋に入って来ての、開口一番である。


「ひとみ、子姑みたいな事を言うのは、やめてくれないか?しかも、さっきから、覗いていたな?」

「わわ!....す、する訳ないじゃん。ひ、人聞きの悪い....」

 若干動揺するひとみ。

「はは、分かりやすいな、ひとみ」


「ひとみちゃん、恥ずかしいから、覗かないで~...」

「由ちゃん、だからぁ....、 アレなんだ? ちゅ....、ってのは覗いてないよ~」

「しっかり見てたんだな、ひとみ。バツとして、これからオレ達の、濃厚キスを目の前で、拝ませてやる........。(バシッ!!)....いて!!」


「と・も・や・く・ん...、んな事する訳ないでしょ!! ホントにもう!」


「ここに置いとくから、好きに飲んでねお二人さん。どうやら私には目の毒だから、じゃ、退散しま~す....」



 そう言って、バツの悪くなったひとみは、さっさと退散していった。が、トレイには、コップが3っつあった。


(何か悪い事をしたかな....(由))



     ※ 閑話休題 ※



 由は、先日の平(たいら)とのやり取りで、疑問が解決していなかった事を、智也に聞くことにする。


「ねえ智也」


「ン....なに?」


「この前の 宏との事なんだけど........」


 由は、先日から不思議に思っていた、あの平との一件を智也に正した。


「あの 宏を反撃せずに事を収めたのは、すごいと思うの」

「だから?....、聞きたいんだろ?」

「うん。 どういう事なのかな? って。何か武道をやってたの?」

「やってたのはやってたんだが、真剣ではないんだ」

「それで、 宏をあんな事に出来るって...」


 少々溜息をつきながら、智也は喋り出す。


「実は、父さんの弟 つまり、俺の叔父さんが、ボクシングジムを経営していて、....って、本格的なジムじゃあなく、ダイエットとか、体を鍛えたい人のためのジムなんだが、オレは小6の頃からそこに通っていたんだ。今でも時々行っているけど、今は叔父さんを手伝い、アルバイトみたいな事をやりながら、習っているんだ」

「でも、すごいね。あの宏の攻撃を、次々に躱(かわ)すなんて、すごい動体視力って言うの?見事だったわね。 でも、最初、何でわざとやられていたの?」

「相手の強さを見極めるためだよ」

「でも痛いじゃん」

「そりゃそうだけど、あのくらいの攻撃なら、叔父さんの方がはるかにコワイよ、当然だけど叔父さん、オーナーだし、格段に凄いんだからな」

「ジムで試合とかやってるの?」

「まあ、一応リングあるからな。短時間の 軽いスパーリングなら、叔父さん 付き合ってくれるから」

「それじゃあ、実践もすごいんだ」



「由、もう この話 いいだろ?」


「あ、ごめん。気にしていた? ごめんなさい 智也、気を悪くした?」

「いや、いいんだ。だた、見た目カッコいいな~、なんて不純な思いから始めたんで、とにかく中途半端だから....」


「でも、でもね、智也、言ったじゃん、あの時私の事を、俺のモノって...」


「あわわわ........覚えてた? 由」

「あは! 動じてる、カワイイ 智也....。 でも、でもね、嬉しかったよ、俺のモノ なんて言われて」

「何か恥ずかしいな、だけど、あの時、 由 をアイツには渡したくないって思ったんだ、何故だろうな?」

「独占欲なの?...、だったら、嬉しいよ 智也」


「今までの恋愛臆病者が、アイツだけには 由 を渡してはいけない、俺のモノにしたい、と言う独占欲と我儘が重なって、ああ言う事をしたんだと思う」

「じゃあ、前言ってた恋愛に、臆病みたいなのは、治ったんだね」

「何だろな、今は普通に 由の事が好きで愛おしいくてたまらないんだ、そう思えるようにしてくれた 宏 には、逆に 感謝かな....。はは」

「そっか、そうとも言えるわね、あの時の事は....」



 智也が普通に 由を好きになっているのが、自分も不思議でならない。ただ、今まで付き合った女の子が女の子だけに、浮気じゃあ無かったのが救いだったのが、最低限だが幸いしたとも言える。



                  ◇



「おまたせ、由」

「ごめんね寛子、呼び出しなんかして」

「いいよ....、で、何かあったの?」

「う~ん、それが........」

「なんか言い辛そうね、いいわよ、何を言っても、驚かないから.....」



 学食のテーブルに二人で座って、言い辛そうにモジモジしている由の姿があった。


 内容は、先日 智也と正式に付き合い始めて、いい関係にはなったが、その事を寛子にはまだ報告していない。 少し前まで、寛子が智也に迫っていた事を考えると、何か言い出し難いところがあった。



「あのね、私、最近お付き合いし始めた人が居るの」

「へえ、良かったじゃん。で、その男の子は?」

「う~~ん.....、それが.....、ね.....」

「はいはい!分かったよ、智也でしょ?」


 唖然とする 由。 


「あははは....、何でって目よね」

「う、うん」

「あれだけ智也に視線がくぎ付けだったじゃない。しかも、私が智也に言い寄っている時でも」

 ハッとする 由。そんなに分かりやすかったのか、と思った 由だった。



「何時から好きになってたの?」

「多分、寛子が智也に出会う前からだと思う...」

「そんな事なら、はっきり言ってくれた方が良かったのに。 私の智也に対するアプローチを、傍らに居て、ただ見ているだけだったんだ」

「うん。あの時は、何か複雑な気持ちだった」

「それでも智也は 由を選んだんだ。 何か妬けちゃうな」


 その時、タイミング悪く、由の目線の奥で、智也が学食に入って来た、それを見て 由が少し目を瞬きした。 それを見た寛子が、後ろを振り向いた。


「「あ!」」(智也と由)


「何よ、智也。その気まずそうな顔は」


 頭を掻きながら、二人の座る席に近づく智也。


「い、イヤ。 久しぶりだな、寛子」

「そうね、アレ以来じゃない?」

「ああ、あの日々の事か....」

「もう言わないでよ。あの時の私は、どうかしていたわ。あなたに迷惑をかけているのに、全く気付かずに....、ごめんね、智也」

「い...いや、いいんだ、分かってくれれば」


 先日までとは違う態度に、少し戸惑う智也。


「今聞いたんだけど、由と付き合い出したんだってね」

「ああそうだが」

「そっかそっかぁ~........、でも、二人はすごくお似合いだと思うよ、傍から見て。落ち着いて見ていられるカップルだと思う」


「ありがとう寛子、そう言ってもらえると、嬉しいわ」


「あ~あ、いいないいな、二人くっ付いて....。さぁて、私も新しい男、見つけるぞ~」

「その意気よ、寛子」


「だけど寛子、俺みたいなのはもうダメだぞ。ちゃんと相手の気持ちも、考えろよ」

「わぁ~ってるよ。智也に迷惑かけた分、思い知ったからね、今度は失敗しないから」

「うふふ、本来の 寛子に戻っているわね、安心したわ」

「あはは、二人に変な心配を掛けさせちゃったね、ごめんね」

「いいって、コレが本当の寛子なんだな、由」

「うん、そうだよ。何かボーイッシュで、可愛いでしょ?」

「そうだな、今ならホレそうだ」

「と~もや~....、怒るよ、浮気は」

「うわあ~、今度は 由の方が怖くなった~」


 3人で大笑いする姿があった。



                  ◇



 智也はこの日の講義が終わり、今、中庭のいつものベンチで 由の今日最後の講義の終わりを待っている。



 時間つぶしで、スマホのニュースアプリを開き、自分の好きなカテゴリーを読んでいると、少し離れた所を、一人の女子学生が通っていった。


(あれ? 確か........)

「ま、いいか」

 と、独り言を言い、また目線をスマホ画面に戻す。



「ともや?....」


 不意に自分の名前を呼ばれて、顔を上げると、そこには ショートボブカットの可愛らしい女の子が居た。


「ゆ..り....」


 同学年で、同じ学校なら、故意的に避けても何時かは合うと思ってはいたが、ここで会うとは思っても居なかった。


 彼女の名前は 石原 ゆり(いしはら ゆり)、智也の元カノだった。



「やっぱり智也だ、久しぶりだね。元気?」

「ああ、見ての通り元気だ、ホントに久しぶりだな、ゆり」

「もう一年くらいになるかな~、何か別れたみたいになっているけど、智也、今 誰かと付き合ってるの?」

「ああ、少し前から付き合っている女の子がいるが....」


 少しがっかりした顔をする ゆり。


「そうなんだ.....。私たち急に私冷めていっちゃったから....、確か、別れの言葉は無かったよね」

「そうだな、別れようって言う言葉がないままに、離れて行ったしな....、って言うか、別れたとオレは思っているがな」

「そ、そうだよね....、ゴメン、智也」

「今となってはいい思い出として、心に仕舞っているんで、気にして無いかな、はは.....」


 ゆりがベンチを見て。


「隣 座っていい?」

「今 彼女と待ち合わせをしているんだが、それまでなら いいかな」

「ありがとう」


 暫く無言になる二人、先に口出ししたのは ゆり からだった。


「彼女、居るんだね....、居るんだ.....」

 少ししょぼくれた様に言う ゆり。


「ああ、ちょっとした出会いがあって、それがきっかけで、付き合うようになったんだ」

「私の事を少しは気にしていた?」

「と言うか、ゆりとの事が、結構な恋愛のトラウマになってしまって、なかなか次の恋愛に踏み込めない自分がいつの間にか居た」


「そう.....、ごめんね、イヤな思いをさせてて」


「もう終わった事だ、今は大分充実している、それも、今の彼女のお陰だと思う、感謝もしているし」


 少し間を置いて、ゆりが寂しそうに喋る。


「私は別れたつもりは無かったんだけどな.....」

「でも、離れて行ったのは ゆり だったろ?」

「離れて行った....、か.....。私としては、暫くの間 役者の道を進みたいと思ったんだけど、それが、何故か、会う時間が無くなって来て、やがて連絡も途絶えて、分れたみたいになっていたんだよね」

「理由はそれだけで十分だと思うが....」


 何かを決心したように。


「終わったんだよね、私たち」

「中途半端にしたのは ゆり だと思う。 これはハッキリしている」


「私さえ智也を繋ぎとめていれば、まだ付き合っていられたのかな?」

「後悔か?、それとも、何かあったのか?」


「..........」


「何かあったんだな ゆり」


「..........」


「別に理由は言わなくってもいいから..」

「やっぱり優しいんだよね 智也って...、依然と変わらないね.....、あ....」


 ゆりが、見る目線の方向に、怪訝な目をした 由が居た。


「ともや?.....」

「ゆゆ、今終わったか?」

「うん、その娘(こ)誰?」


 ここではっきりと智也は言う。


「元カノだよ」

「何で?.....、今更....」


「智也、元カノって言うのは、無いんじゃない?」

「実際に、連絡なしでほぼ一年経つだろ、俺がフられたみたいな感じで....」

「だから、別れてないって言ってるじゃない」

「でもオレは、今、この娘と付き合っているんだ」

「私にとっては、それは無いんじゃないって思うんだけど」


 らちが明かない。


「コレは修羅場なのか? ゆり」


「あなたが私とヨリを戻してくれれば、済むことよ」

「でも、オレには ゆりに対する気持ちは、はっきり言って、無いんだが」

「私の気持ちはどうなるの?」

「じゃあ、一年前のオレの気持ちはどうなんだ?.........。あれからオレは暫くは恋人はいいかなって思っていたところに、やっと最近この ゆゆが現れてくれて、俺の気持ちを置いてきぼりにしなくって、並んで歩んでくれているんだ、こんな波長が合う女の子は、今後居ないと思うんだ、だから今は....、いや、これからは ゆゆと一緒に人生を送って行こうと思っているんだ」


 智也のこの言葉に、由 が瞼に涙を溜める。


「智也、私の事をそこまで考えてくれてるなんて、うれしい....」

「ゆゆ....」


「..........」(ゆり)


 黙っていたゆりが、溜息をつき、こぼす。


「実はね、私 演劇部で最近主役に抜擢されたの。それは嬉しい事なんだけど、そうなると、今まで主役を狙っていた他の二人が急に態度を変えてきて、最近は言葉での罵倒が嫉妬を含めて、きつくなってきて、それに、嫌がらせも多くなって来てるし、もう今は、誰一人 味方になってくれる人が居なくなって、もうどうしようか考えているところなの」


「辞めたいって事か」

「それも含めてだけど」


 見分していた 由が ゆりにきいてみた。


「それで何で、智也のところに来る事になるんですか?」


「何ていうか、智也とは、一緒にいるだけで、癒されるんだよね」


 ゆりのこの言葉に、由は若干の苛立ちを覚えた。


「それって、智也の事は考えて無いと言う事じゃないのですか?  一方的に癒されるって....、お互いが安心して安らぐ事が、お互いに対しての 癒し なんじゃあないんですか?」

「....そ、そうね、そうだったんだ私。自分勝手だったんだね、押し付けて、勝手に離れて行って」

「そうかもな。結構忙しい恋人期間だったかも」

「智也、やっぱり 過去形にするのね、終わった事にするのね」

「今でも、こうやって話しているのは、何処となく 気まずいし、戸惑う感じがする」


 少し考えたあと、ゆりは。


「そっかそっか~、私って、 恋愛に向いてないのかな~」

「違う! 向いてないんじゃあなくて、オレが ゆりと相性が合って無かったんだと思う」


「ホントに優しいね智也は...、彼女、智也を大切にしてね」

「分かってくれてありがとう ゆりさん。あなたに幸せが来ることを祈るわ」


「ありがとう、由 さん。私 負けないわ。何よあの二人、見事に主役を演じきってやるんだから!」

「おお!その意気だ ゆり。自信を取り戻せ、そしてやり切れ!」


「ありがとう 智也 由 さん、悪かったわね、弱み見せちゃって...、じゃあね、二人とも 幸せにね、でも、コレでお別れじゃあないからね、これからも 由さんと共に、友達に戻っただけだからね、分かった?二人とも」


「はい」

「おう!」




 周りの喧騒を物ともせず、颯爽と中庭から出て行く ゆりが、勇ましく思える二人だった。


 それを二人で見送る、最初に口を開いたのは 由 だった。



「しっかり別れてなかったんだね」

「そう言う事になってたんだな、何かお互いに気持ちが離れたって言うより、アイツの忙しさで気持ちの距離が開いて行ったって事かな?...ただ、アイツが浮気絡みで離れて行ったんじゃないのが、オレには救いだったな」


「ああいう感じの人が好きだったんだね?」

「う~~~~ん.....」


 考え込む 智也。


「否定しないんだ」

「...って言うか、今の彼女は 由だもんな。コレ一生決定だぞ!」

「う、うん! ありがとう 智也....、でね?....」


「?」


「あ、あのね....」


「言いずらそうだな、言ってみな 由」


「う....、ん」


 言いずらそうに、少し間を置き。


「智也と出会ってもう数ヶ月だよね?」

「あの食堂での再会の事か?」

「うん」

「でね、わたし 智也の事が大好きなんだけど....、けど....」

「オレだって 由が一番だと思っているぞ」

「ありがと、でもね....、でも....、私達まだ キス止まりじゃない....」

「あ、そう言う事か」

「イヤじゃなきゃなんだけど、わたし....、その....、それがどういうものか分からないの....、でも、最初だけは 智也がいいの、智也じゃなきゃイヤなの....、だから....」


「ゴメンな、女にこんな事言わせて。最初だけはなんて言わずに、コレからって言ってくれよ 由」

「そうだね、一生だもんね」



 二人共に微笑み合う。

 智也の過去と、今の気持ちを知った 由は、今こんなに幸せなのは、ゆりさんの事があっての事なんだと、改めて、ゆりの気持ちに感謝するのだった。


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