短歌まとめ

郷野すみれ

不安定

探してよ何処かに行った一ピース 私の心はジグソーパズル


わからないそれを言うのが怖かった 強がっていた懐かしい日々


あてもなく下手な小説書くときは きっと現実逃避をしてる


リーダーになることできない性格で 所詮私はサポート役です


教えてよ 虚空に向かい叫んでも答えがないなら探しに行こう


選択を放棄するのは 生きるのを放棄するのと 同じことです


探すほど自分は遠くにあるものか 自分探しを探す旅に出る


人のため 地元のために 国のため 自分のためは どうしてないの


ツイッター屈折忘るる罪悪感 私は虚像みなは実像


ねえ誰かコンパイラして 私というコンピュータにもわかる言語で


美容室 ハサミで首を切られてもおかしくないから やっぱり嫌い


リセットのボタンがあれば楽なのに 現在までの人間関係


春休み祖父を殺したのは車 だから私は免許を取らず


小説にLGBT出てきたら 思考が止まる両親処置なし


優しくない 興味ないから適当に 耳触り良い言葉並べる


つかめない人との距離に迷う時 いつの間にやら置いてかれてる


最悪のアラーム音は 両親の喧嘩の声で目を覚ますこと


世の中は田舎と貧乏美化しすぎ 多分そんなに良いものじゃない


家族にも恋にも淡い夢抱く 手に入らぬと知っているから

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