Tokyo Override(Netflixオリジナル)
アツくてクサい決め台詞の応酬!
バカなバイク乗りなら
Netflixオリジナル『Tokyo Override』を観ました。デ○ズニーっぽい表情豊かなCGに豪華な声優陣が魂を吹き込みます。デ○ズニーっぽいといっても細部までがっつりではなく、Youtubeの『RWBY』中期ぐらいのゆるめの作り込みです。フルCGということで2Dアニメで育った老害としては当初少し抵抗感はありましたが、一話分観終わる頃にはすっかり虜に。CGとか絵柄とかの好みなど気にならなくなるくらいストーリーが完成されていて引き込まれます。
配信作品にありがちな、めっちゃ中途半端でセンセーショナルな引きで終わって次エピソードに誘導する感じは無く、全六話それぞれがある程度区切りをつけて終わりつつも背後では全体が大きく動いていて繋がっていく感覚で好感が持てます。
冒頭のストーリーが動き始めるまでの展開が若干モタついて感じますが、それが物語の〝溜め〟になっているように一気に弾けます!
また、疾走するバイクのアクションシーンで漫画の様な表現技法を取り入れることで、実写映像作品では為しえないスピード感を醸し出しています。
未来都市の設定や作り込みも良く出来ていて感動しますが、これは今現在の我々の世界がその未来予想図を現実味を帯びた物として捉えられるところまで来ているからでしょう。
さてバイク。
ヤマハVMAX1700にYZF-R1とあともう一台は何だろう? とネットを調べるとこのONA(オリジナルネットアニメって言葉があるんですね)の制作にヤマハとホンダが協力しているということでもう一台はCB1300でした。スポークホイルにロケットカウルとカフェレーサースタイルにカスタムされているのですぐにわからなかったです。車種選定については変にマニアックな車種を出すよりも、今現在の街中でYZF-R1やCB1300を見掛けた時に作品との繋がりを感じて欲しいとの監督の想いもあるらしいです。
ヤマハから二台、ホンダから一台。しかし、主人公の名前が「小熊カイ」ということでパワーバランスも問題無いようで。
未来の世界なのでガソリンで走るバイクは少数派ですが、ただノスタルジーにアナログに拘っている訳でもなく、メーターやホイールやハンドル周り、あと細かい所でバイクカバーなんかは未来のテクノロジーでアレンジされていて、世界観にリアリティを与えてくれます。
個性的なキャラクター達がそれぞれに個性的なバイクに跨って未来の街中を疾走する姿に痺れます。
一話30分ほどで全六話。連続して観なくても仕事終わりの平日に毎日一話ずつってペースでも充分楽しめます。……私は一気見してしまいましたが。
随所に散りばめられた決め台詞はバイクをこよなく愛する制作陣からのメッセージ。
それを多くの人に伝えようとする熱いハートを感じる作品です!
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