メガゾーン23(part1)

 この物語は序章。

 残念ながら大人の事情により注目されなくなった感が否めない。


 基本的にロボットの出てくるSF物ですが、バイクがロボットに変形する熱い展開。

 モスピーダ寄りですが大きさ的にパワードスーツよりもやはりコクピットありきのロボです。

 SF設定は良く練られていて観ていて違和感ツッコミ所はありません。


 そして冒頭バイクシーンの疾走感が凄く良く、確か実際にカメラを積んで走って録画した映像を参考にしたのだと聞いた事があります。

 この時に流れる音楽BGMも軽快でバイクで街中をすり抜けていくリズムに合っています。

 この世界には時代のトップアイドル的な存在がいて、流石に歌で世界を救う程ではないのですが、物語全体を通してそのアイドルの楽曲が挿入歌として流れます。どの歌も歌唱されている宮里久美さんと合っていて、初期の中森明菜さんの楽曲が好きな方にはこちらもおススメポイントです。


 ……が、ここではバイクの話てす。

 主人公の愛車はGS650G、通称ロッパンG。

 白バイを千切るシーンやGSX1100Sカタナを千切るシーンなどあり、熱さがハンパないです。


 ロッパンGはセパハンにカスタムされ、ヒッピー風な友達はRZVに乗っていたりと車種の選定が通好み。バイクとの付き合い方もとてもカジュアルです。

 古臭くも個性的なファッションや、アルバイトをしながら夢を追いかける若者たちの暮らし、行きつけの古き良きバイク屋さんがあったりと、80年代の雰囲気がしっかりと伝わってきます。


 ライトなカスタムに肩ひじ張らないバイクライフ。

 やはりバイクは楽しんでこそ、その価値があるのではないでしょうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る