ミレニアム
『ドラゴンタトゥーの女』
『蜘蛛の巣を払う女』
詳しくは知らないミレニアム三部作。
その一作目と二作目のさらにリメイクにあたる二作品。
どちらも作品名を検索すると関連ワードに
〝バイク〟と出てきます。
じゃあバイク映画なのか? いいえ、これはバイク映画ではなくバイクの出てくる映画です。つまりそれほどまでにスタイリッシュにバイクが印象付けられる映画なのです。
ドラゴンタトゥーの女では、公開当時ベースのバイクが何なのか論議に沸きました。カフェレーサーにカスタマイズされたバイクを見事に機動力の象徴として使用している主人公リスベット。カフェレーサーですがブロックタイヤ、それこそが足としての機能美。
一作目ではリスベット=バイクの印象が強かったのですが、二作目ではそれほどではありません。一作目のイメージを引き摺っているのでファンサービス程度にバイクシーンを入れた感じがします。
バイクはドカティモンスター。そしてブロックタイヤ! 私はこの組み合わせにモンスターの新しい可能性を見い出しました。しかしイタリア人の「それならムルティってどうぞ」って声が聞こえてきましたので私に先見の明は無いのでしょう。
ストーリー的には、一作目も二作目もサスペンスの準備区間で中弛みする感じがします。対照的に、アクションやどんでん返しやざまぁ展開は見事なリズム感で展開し、まさにスカッとスウェーデン。
でも全体的に一作目では鮮やかなリスベットも二作目では敵に翻弄され過ぎ。
その他の軸として主人公の人格形成に関わる事象が盛り込まれます。ただ一作目は自然に観られるのですが、二作目では後付け感が漂います。この辺りは原作やリメイク元では自然に描かれているのかもしれません。
そして不意に盛り込まれるフェティッシュSM要素。ここは性犯罪や性的趣向に対する一般論として受け流しモードで視聴。天才が歪んで大天才になるのか? はたまた凡人が歪んで天才になるのか?
あと、リスベット役の女優さんが一作目と二作目で変わっています。
個人の感想としては、リスベットもミカエル(カジノロワイヤルのダニエル・クレイグ!)も一作目の方が好きです。ただ、バイクも前作よりファットになっているし別に悪くはないよねって。寧ろ先入観無く見た方が楽しめると思います。
最後に、今更ですが。
サスペンスとバイク好きにはオススメの映画です!
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