第7話 力になってくれなくても
「恋日、お前の力になってやれなくてすまないな。俺も出来る事はしてるんだか、あいつらちっとも言う事を聞かない。おまけに他の教師達が大事にするなって圧力をかけてきて」
大丈夫です先生。
私は先生が気にかけてくれるだけで嬉しいですから。
「そうか、恋日。本当にありがとうな。お前はとても良い生徒だな」
嬉しい。
先生に良い生徒だなんて言われちゃった。
みんなからは絶対に聞けない言葉。
先生だけは私を認めてくれてるんだ。
先生、先生、先生。
もっと、もっと、もっと。
私を見てください。
誉めてください。
かまってください。
贅沢になるのはいけないことなのに。
願いが大きくなるばかり。
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