意味深な特に意味の無い歌集

海鼠さてらいと。

夜神

いつか見た夜の闇。


恐ろしく感じたので、


意識混濁を理由に囃せば、


過去が落ちました。


海に棄てられた生贄の神


今はまだ眠る。


有象無象を吐き散らしながら


過去を殺すのです。


甘い 樹液を


スポイトで搾り取って


3分間の虚無の果て


虚像の掌にて。


今 確かに見えたのは


蓋が壊れたラムネ瓶 だけ


遍く命の胎動は


蝸牛を繰り返すのです。









いつか消えた朝の露


朝焼けも夕焼けも無く、


神経衰弱を盾に超えれば


過去の紙芝居。


海から舞い戻る古の神


この世を統べんとす


優柔不断を断ち切りながら


過去を変えるのです。


赤い 中身を


カンナで削り取って


3年間の思慮の果て


偽神への反抗で。


今 微かに見えるのは


箍が外れた頸動脈 だけ


崩れ去るこの世の常識は


歴史を混ぜ合わせるのです。




45235212725132

257403513112




真理を知りすぎて、


人に戻れなくなりました。


全て 此の夜の所為です。












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