詩集42 言葉と言葉の隙間には何がある?

仲仁へび(旧:離久)

第1話 偽物の記憶



 太陽の炎のように燃え上がる人形

 約束を抱きしめて 証しとするから

 そこにしがみついてしまう


「羽が燃えているよ もうあの空には戻れない」


「探し続けている真実はどこ?」


 揺らめく灯りの向こうに見た 憧れ

 初めて交わした誓いを思い続けて

 過去から進めないよ


「羽が燃え続けているよ もうあの頃には戻れないというのに」


「探し求めている真実 偽りでもいいの?」





「ストーリー」


 ホムラ人形は、約束を大事にしている。

 交わした誓いを大切にしている。

 けれど、その約束と誓いの内容を忘れてしまった。

「僕なら覚えているよ」とうその内容を差し出されても、それが分からないから。

 信じてのみこむしかない。

 でも、違和感があるから「ぜんぜん未来に歩けてる気がしない」。


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