第2話 禁じられた魔法



――死んだ人間を蘇らせることなど、できやしない。


――でも、そんなバカげたことを夢想する人間がいた。


(床に広がった魔方陣)


(あたりに溢れていた光が収まった後、そこにあったのは)


 常識の壁に阻まれていた秘密を開示する


 世界の規則に断られていた書物に許可を


 神すら手が届かない領域へ


 足を踏み入れて


 過去の世界をあざ笑う


 不可能を可能にする世界へ


 禁忌を平凡にする戒律を


(何物にも阻まれないように調整した)


(この目の前に、立ちふさがるものはもはや何もない)



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