day__4
「黒田さん! 犯人の尻尾掴みました!」
「遅かったな」
「えぇ!? これでも結構走り回ったんですけど!? 年寄りの代わりに!」
「一言多い」
「どっちが!」
部下の男が調べてくれた結果、どうやら彼女を殺したのは、19歳、都内の大学に通う男、
周囲の聞き込みで約一週間前、不審なバンが遺体が発見された廃家屋の前に止まっていたと会社帰り28歳の男性が証言した。
見かけない車でよく覚えてはいるが、業者かと思い特に気にしなかったと言う。
それを元に更に聞き込みを行い、周辺の防犯カメラの映像から判ったことは、遺体が載せられていたバンをレンタルしたのが佐々木和馬だと言うこと。
そして彼が当時付き合っていた恋人が失踪しているということ。
その恋人も同じく19歳、
剣持亜梨沙と遺体のDNA、遺体に残された精液と佐々木和馬のDNAが、それぞれ一致した。
遺体発見から約4日後──、佐々木和馬を逮捕した。
約7ヶ月前から捜索願が出されていたというのに、何故彼女は死なねばならなかったのか。
しかもこんな残酷な姿で。
俺たち警察のせいだと言う他ない。
彼女、剣持亜梨沙の身体はバラバラのままだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます