次元の繋がり
ぱっつんぱつお
day__1
「こりゃあ……ひっでぇな……」
「クーラーボックスに胴体だけ……。他の部分は何処でしょうか……」
その日、とある廃家屋の中で遺体が見つかった。
黒いビニール袋に入れられ、五体不満足な状態で。
ただ胴体と言う事もあり、女性ということだけは分かる。
近所の人から異臭がするとの通報で発見された訳だが、身元不明、手掛かりになるものは犯人が残したと思われるメモだけだった。
メモにはこう書かれていた。
『お前が悪い』
なにか恨みを持った犯行だろうか。
それほど腐敗は酷くなかったので季節を考え、少なくとも1ヶ月以内に殺害されたものと現場に駆けつけた警部は考えた。
ただ腹部が異様に膨れているのが気になる点だ。
ガスで膨らんだにしてはおかしい。
外には立入禁止のテープが張られ、ブルーシートが広げられている。
それに駆け付けた大勢の警察達に、外では近所の野次馬ができていた。
とにかく鑑識に見てもらわないことには進まない。
何処かにあるはずの、手脚と頭部。
彼女は一体誰なのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます