全キャラクター紹介+その後
【レオ=ウィルフリード(レオ=フォン=プロメリトス)】
魔王討伐後、一年間戦後処理に奔走した後、帝国の皇帝制度を廃止し一線を退いた。その際に名前も旧名へと戻す。
しかし国民からの強い要望で皇帝は栄誉称号として復活。あくまでも国家の象徴という形であらゆる実権を放棄することを条件に、彼が再び皇帝として年に数度の儀式に参加することとなった。
皇帝としてだけではなく人類を救った英雄として、共に戦った英雄たちと合わせて「六英雄」、あるいはその英雄たちをまとめた「英雄王」として歴史に名を刻んだ。
世界の恒久的な平和を築いた彼は、家族や友人に見守られながら、ウィルフリードで幸せな日々を送ったという。
【エルシャ=ウィルフリード(エルシャ=フォン=プロメリトス)】
最後の皇族として彼女は国民に皇帝制度の廃止を宣言した。その後レオが栄誉称号としての皇位に就いた際も表舞台に姿を現すことはなく、最後までレオを陰で支える道を選んだ。
後に三男四女の母としての剛腕エピソードを残す。
【ウルツ=ウィルフリード】
救国の英雄として名を挙げた彼は、英雄王の父としてさらにその名声を広めた。
魔王討伐戦後に整備された魔王領にある慰霊碑には、一番上に彼の名前が刻まれているという。
【ルイース=ウィルフリード】
政界には足を踏み入れないという息子のわがままと市民からの声に応え、長年に渡りウィルフリードの運営に携わった。
死後、ウルツの遺品と共に手厚くウィルフリードに埋葬された。
【マリエッタ】
皇帝家の血筋を引く彼女は皇室復権派の政治材料に利用されそうになったが、レオらの暗躍により平穏な日々を手に入れた。
ルイースに最期まで仕え、彼女が亡くなると後を追うように息を引き取った。彼女の墓には刀を提げた黒服の男が一人の少年と共に毎年祈りに来たという。
【シズネ(フブキ)】
世界政府教育科学文化機関の議長として彼女は世界中の人々に教育を広める活動を行った。
そんな多忙な日々を送る彼女であったが、全国への出張の合間を縫ってはウィルフリードに立ち寄った。
【アルガー=シュリン】
ウルツ亡き後兵士からその後任として人気を集めたが、魔王討伐戦を機に引退。
戦場から身を退き妻と息子と共に静かに暮らした。時には歳三の道場に顔を出し、また時には旧魔王領の慰霊碑に足を運んだ。
【タリオ=シュリン】
レオと歳三から信頼の厚い彼は、後に歳三の後継として帝国の陸軍大臣を務めることとなる。
レオの一番近くでその信念を見てきた彼はその武力の使い方を誤ることなく、国民の平和を守るためにのみ使用した。
【土方歳三】
レオと共に戦後処理に奔走し、全てが解決したのを見届けると陸軍大臣を辞任。以後退職金を使ってウィルフリードに道場を建設、そこの師範として日本の剣術を広めた。
ある時ふらっとマリエッタと旅に出ていき、一年半後に「拾った」と言って美しい黒髪の赤子と共に帰ってきた。赤子はマリエッタと二人で大切に育てられたという。
【諸葛孔明(諸葛亮)】
戦後処理が終わった後、レオに代わってこの平和を永遠のものにするべくありとあらゆる改革を行なった。
十年間世界政府の議長を務めたが、改革に目処が立つと潔く辞任。帝国の内閣総理大臣も体力を理由にその二年後に辞任した。
隠居後はウィルフリードの屋敷でレオたち家族の家庭教師などをやりながら穏やかに過ごした。
【ハンス=ウルリッヒ・ルーデル】
命果てるその時まで空を飛び続け、何千人ものパイロットを育て上げた。その他、空軍大臣、航空機開発者、パイロット、航空運輸相としてマルチな活躍をみせる。
またスポーツの大会も主催し、世界にスポーツというものを広めた。自分自身も選手として数種目に出場するなど最期まで活発な人柄であったと人々は語る。
【ナポレオン・ボナパルト】
戦後処理が終わるとレオとの約束通り、まだ見ぬ新大陸を目指して海の向こうへ野心を燃やした。
そして遂に見つけた新大陸での事件などは、また別のお話である。
【レオナルド・ダ・ヴィンチ】
彼の能力を悪用すれば無限の金を手に入れることもできたがそのようなことはせず、ヘクセルらとこの世界ならではの特別な魔導具などを開発し続けた。
【バルン=ファリア】
ある意味あの英雄王レオを最も追い詰めた人物として、後に歴史好きの間で密かな人気を集めたとかなんとか。
ちなみに彼は美術品採集の傍ら自らも絵画を数点残しており、マニアの間では高く取り引きされているとかなんとか。
【セリル】
ウィルフリード中央商会の代表だった彼はレオの類まれなる商才を見抜き、工場建設の際には率先して資金提供などを行った。それが功を奏し、後に帝国一の財閥へと成り上がるのは、また別のお話。
【ゲオルグ】
ウィルフリードの冒険者ギルド長として彼は未開の地への探索を積極的に推奨した。
産業革命後に行われた工場建設にはウィルフリードの冒険者ギルドに所属する人物が開拓した土地が多く使われ、地主として財を成した者も数多く排出したという。
【ベン】
ウィルフリードの自治会長だった彼は、ルイースが一線を退いた後に彼女の手も借りながら帝国では平民初の市長としてウィルフリードを治めた。
【ナリス】
ウィルフリードの傭兵ギルド長として彼はレオに兵を貸すことも多かった。
魔王討伐後、平和になった世の中で活路を見出すためにレオからの助言もありボディガードという新たな職業を初めて発表し成功を収める。
【ヘルムート=ヤーヴィス】
近衛騎士団団長から国家保安局局長、そして魔王討伐後は警視長官として常に市民の平和をその最前線で守った。
【アルド】
ウィルフリード諜報部、また帝国情報局局長として過酷な任務に就いた彼は信頼を寄せていたウルツの死を嘆き、二度と同じ悲劇を繰り返さぬようレオの身辺を守り続けた。
死後はレオの命によってウルツやルイースと同じくウィルフリードに埋葬された。
【コード=リアリス】
世界政府が結成された後に帝国が王国に対して行った損害賠償補償には、かつての王国リアリス領も含まれていた。しかし跡取りを失ったリアリス家はやがて滅亡の一途を辿る。
【ザスクリア=リーン】
平和な世界で交通網が整備されると、リーンのような宿場街は観光地として栄えた。またウィルフリードの発展により皇都とウィルフリードを結ぶ中間地点として多くの人とモノの往来があり、リーンは帝国でも有数の商業都市として発展していくこととなる。
しかし彼女は政界からの呼び声には応じず、かつての戦友たちと旅して回る日々を送ったという。
【ヴァルター】
亡骸が何処に埋葬されたのか、またそもそもどのような出自だったのか、知る者はいない。歴史書の片隅に汚名を残しこの世を去っていった。
【イロニエ】
ヴァルターと共に何処か誰も知らない場所に埋葬された。その遺品のみ、歴代の帝国近衛騎士団の歴史を語る資料室に残されている。
【カイゼル=フォン=プロメリトス】
プロメリトス皇帝家の二代目としてはまずまずの評価が下される彼の治世であったが、ウルツやレオといった人物を厚遇したという点で後の歴史家たちからの評価は高い。
【エリー=フォン=プロメリトス】
カイゼル帝の皇后であった彼女は政治利用を恐れ、誰にも知られることのないよう田舎でひっそりと暮らした。
しかし多くの孫に囲まれて過ごす余生は、幸せなものだったと言葉を残して夫の元へ度だったという。
【グーター=フォン=プロメリトス】
カイゼル帝の第一皇子だった彼は、後の歴史家の間で評価が分かれるところである。能力は低くなかったが、それを活かすだけの積極性も人望も持たない彼は皇帝の器ではなかったというのが定説である。
【ボーゼン=フォン=プロメリトス】
カイゼル帝の第二皇子だった彼は、後の歴史家たちに酷評されることとなる。能力が低いくせに野心だけは持ち合わせ、ヴァルターらに利用されて国を混乱に陥れた彼は、帝国史上最低の暗愚として「三日天下の馬鹿王子」と罵られる。
後に彼の名前であるボーゼンは相手に対する嘲笑の意味を持つ言葉となった。
【ザーク】
悲運の名工として知られる彼だったが、武具屋シュベールト時代に遺した刀剣はその価値が認められ美術館の目玉として飾られるまでになる。
生前に製造産業局として世界の工業振興を行った彼はその功績が認められ、帝国の紙幣に肖像が使われることとなる。
【ヘクセル】
天才的な発想力をもつ彼(?)彼女(?)は数え切れないほどの発明品を世に送り出し、世界の人々の生活を激変させた。
その特許料で莫大な金を稼ぐこともできたが、使用料は微々たるもののみを課し、最期までミラと研究室でこの世の真理を探求し続けた。
【ミラ】
魔法や魔導具に対しては天才的なヘクセルであったが、それ以外は全く駄目であり、ミラは彼(?)彼女(?)の一番側で支え続けた。
またあらゆる属性の魔法が使えるという彼女は、その特技を活かして時に魔術学院へ出張講義を行うなどした。その時にめぼしい学生を見つけ、ヘクセルの研究の後任を探すこともしていたという。
【ハン】
ファリア市民代表の彼は、レオをファリアの名誉市長としながらも実質的な実権を握っていた。
またレオの治世で実験的な政策や建設などが行われていたことから、後にファリアは一代観光地、歴史的な史跡として多くの人に愛されることとなる。
【ウィリー=シュミット】
亜人・獣人国侵略戦争で指揮官をしていたが、勝手にレオたちへ指揮権を移譲したことでボーゼンにより失脚させられる。その後可哀想に思ったレオが一将校として復権させるが、その技量の低さから主に後方任務を任せられた。
魔王討伐戦でも後方勤務であったため生き残り、なんだかんだ平凡な日々を送ったとかなんとか。
【シュッツ=エンゲル】
皇女付きの近衛騎士団副団長だったが、その役職が災いしヴァルターたち側につくこととなり、諸々の戦いに巻き込まれ戦死。
彼の家族にはエルシャの願いによりレオから名誉勲章と増額された遺族年金が渡された。
【カワカゼ】
歳三の一番弟子として何処までも付き従い、最後はウィルフリードの道場で師範代にまで登りつめた。
どこかの日本という国の文化も研究し、定期的に妖狐族の里へレポートを送っていた。
【ヒュウガ=ミツルギ】
ナポレオンの海外進出に協力し、妖狐族の悲願であった海の向こうの世界を見つけることを達成した。その功績が認められ歴史書に名を残すこととなる。
しかし里では妻の尻に敷かれていたことは言うまでもない。
【シラユキ=ミツルギ】
妖狐族の族長として積極的に人間と獣人の間を取り持った。
後に世界政府より布告される差別撤廃条約の発案者でもある。
【ハオラン=リューシェン】
魔王討伐戦で多数の龍を自ら屠ったことから、竜人たちは龍を崇め他種族を見下すことをやめる。だが竜人という種族が他の種族から尊敬の念を集めることに変わりはなかった。
また彼はレオから『暴食龍の邪眼』を預かり、何処かへ密かに処分した。
【リーフェン=シュタール】
開明的な竜人族の女性であり、積極的に人間たちと関わりを持った彼女は他の竜人と共にその翼を人間のために使った。
【ルーシャン=ランレイ】
保守的な竜人族の男性であり、名前も族長から貰うなどとにかくハオランの信奉者であった。
しかし当のハオランが考えを改めたことで、彼もまたそれに従い他種族に対する態度を変えた。が、無口で無愛想なのは生来の気質であり変わることはなかった。
【リカード=ティーゲル】
レオとの一騎討ちに破れた彼だったが、それは後に名誉の勲章へと変貌した。
また一度は息子と対立したはずの自分を取り立ててくれたウルツに深い感謝を感じており、毎年人虎族は旧魔王領の慰霊碑に訪れたという。
【ミドラ=ホルニッセ】
レオの窮地を何度も救った彼こそ真の英雄だと、彼は後の歴史家たちから人気を博すこととなる。
騎兵が得意だった彼は魔王討伐戦で第一機甲師団の師団長を務めていた。
【デアーグ=エアネスト】
皇帝制度と共に貴族制も廃止されたが、彼の持つ政治的な権力は絶対的なものであり、貴族院の議長など政界のドンとして居座った。
歩兵が得意だった彼は魔王討伐戦で第一歩兵師団の師団長を務めていた。
【アイデクス】
蜥蜴人族の族長であった彼は上位種・下位種という根強い差別意識をなくすため、シラユキと共に差別撤廃条約の成立に奔走した。
魔王討伐戦後にハオランが態度を改めたこともあり、この二種間に存在した上下関係というものは本当の意味で解消された。
【ミーツ】
猫人族はその可愛らしい見た目から多くの人に愛された。
しかし彼女が身篭った六つ子について、レオ、エルシャ、歳三、マリエッタの間で大騒ぎになったというのは、また別のお話。
【シフバウアー】
ドワーフの族長である彼は世界の工業振興に大きく貢献した。しかし、工業技術の発展によりドワーフたちは一時職を失い、彼はその責を問われる。
後にレオの助力もありドワーフたちは伝統的な工芸品の職人として、また工業製品の設計者として世界中で活躍することとなった。
【ヴォルフ=アードルフ】
人狼族の族長であった彼は、見た目の恐ろしさから人間に怖がられていた人狼族のイメージ回復に務めた。
魔王討伐戦で空挺兵として人狼族が活躍すると、その勇敢さが人々の尊敬を集めることとなる。
【シャルフ=バルデマー】
父からエルフの王座を受け継ぎ、エルフのまとめ役となる。そんな彼だが帝国への出向は続け、世界の環境整備について精力的に取り組んだ。
魔王討伐戦では、風魔法が得意なエルフは空軍にパイロットとして採用され、目が良く射撃スキルも高い彼らは多くのエースを排出した。
【エートラー=バルデマー】
エルフの長老であり王である彼はシャルフ伝てに聞くレオの活躍をヴァイゼに伝えた。
また閉鎖的なエルフの森を大体的に解放する指針を取り、森の整備や開発が行われエルフたちは豊かな暮らしを手に入れた。
【ヴァイゼ】
エルフの賢者である彼はエートラーから聞いたレオの活躍の仔細を歴史書に書き残した。
レオの死後、レオの活躍や平和への願いを後世に伝えるべく、レオの一生を追った伝記を出版するなど、歴史家としてその想いを受け継ぎ広めることに尽力した。
【ディプロマ】
世界大戦後はアキード全体の代表としてレオからの指示に忠実に従った。協商連合という形が実質的に解体されアキードとしての運営は困難を極めたが、爆薬による鉱産資源の産出量向上や産業革命後の工場建設により結果としてアキードは栄華の道を進むこととなる。
魔王討伐戦後はその財力をもって、戦争で最も被害を出した帝国に対して金銭的援助をするなど、恩返しを忘れなかった。
【ヘンドラ】
イサカの代表だったが、世界大戦時に暗殺された。
【プリスタ】
世界大戦後はレオの指示により王国と聖教会の関わりを排除し政教分離を目指した。
その一方では、あくまでも個人として教皇と協力し聖協会内での汚職などを暴き、対帝国感情を煽る勢力の沈静化を図るなどファルンホスト内部から改革を進めた。
魔王討伐戦後は暇を見つけて教会へ足を運び、魔王領で戦死した人々へ祈りを捧げた。
【サツキ】
魔王討伐戦後は歳三の道場、帝国情報局、妖狐族の里を気ままに行き来する生活を続けた。
アホの子であり
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