第29話 冬華の部屋は可愛いものであふれていた
冬華の部屋に行く。女の子の部屋は妹のしか見た事がないのでドキドキしていた。それを見抜いていたのかどうかわからないが
「妹の部屋なら何回も見ている宮都。私の部屋を見てドキドキしてください!」
と言って扉を開ける。すると、可愛い人形が所狭しと置いてあった。僕は自然と
「この部屋と冬華って合うよな。雰囲気もピッタリだし」
と言っていた。冬華の方を見ると
「私が宮都をドキドキさせるはずでしたのに…。私が恥ずかしくなってそして嬉しくなってどうするんですか!」
と自分を叱責していた。
なので
「自分を叱るなよ。冬華もくろみは成功したんだからいいじゃないか」
と頭を撫でながら言うと、
「うん。ごめんなさい」
冬華が叱られた子供のように謝る。
そのあと、冬華が
「私のベッドに座ってください」
と言ったので座る。すると、冬華が隣に来て目を僕と合わせて
「私はあの時ー病院で告白した時からずっと宮都のことばかりを考えていました。宮都が女の子と話していた時には悲しくなってその日は家に帰るとベッドの中で泣きました。時には私に魅力がないのかなと思ったりしました。でも、彼氏彼女の関係となった時、私の今までの悩みは杞憂だったことがわかりました。あの時、私にキスしてくれてありがとうございます。私は今、嬉しさでいっぱいです!」
と言った。
僕はそれを聞き終わると「そうか…」と言ったあとに冬華を抱きしめた。すると、冬華も抱きしめ返し、キスもした。
いちゃいちゃしていると暗くなってきたので帰ることにすると、
「私が送って行きます」
冬華の専属執事が言ったので送って貰うことに。冬華は疲れて寝てしまったため、一緒には来なかった。
執事が
「冬華お嬢様には以前許嫁がいました。でも、無表情なので気味悪がって許嫁を解消しました。その時からですよ。笑わなくなったのは。でも、宮都様と出会ってから変わりました。喜怒哀楽を表現するようになりました。宮都様には感謝していますよ」
と話した。
僕は気になって
「その許嫁は今何しているんですか?」
と聞くと、
「大企業の令嬢の許嫁をしていますよ」
と答えた。
しばらくすると、
「家に着きました。宮都様」
と言い、降りると
「いい夜を」
と言って帰っていった。
僕はご飯を食べたあと、冬華からメッセージが来たのでやり取りを眠くなるまでした。
寝る時に
『おやすみなさい。宮都』
と通話モードで言ってきたので
「おやすみ。冬華」
と僕も言って同時に切る。
僕は明日の文化祭が楽しみでしょうがなかった。
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