第15話 神宮さんは僕のことになるとアクティブになる

 僕は昨日いつもより早く寝たせいか午前4:30に起きてしまった。なので、水で顔を洗い、強制的に寝ぼけた頭を目覚めさせてから2週間分の課題に取り組むことに。

 課題をやっているとくびが痛くなってきたので上を向く。そのついでに時計を見ると午前6:00になっていた。なので学校に行く準備をしてリビングに行き朝ご飯を食べる。

 ご飯を食べた後、歯磨きをして、制服に着替え、昼ご飯の弁当をかばんに入れた後、鏡花きょうかの髪をとかし終わると6:59になっていた。

 神宮かみやさんが来るまで後1分。そう思っているとLETTERに『もう着きました。家の前で待ってます。』と神宮さんからメッセージが送られてきたので『わかった!今行く』と返信し、家を出る。

 神宮さんがこんな寒いのに、手袋をつけていなかったため、手が真っ赤になっていた。なので予備として持ち歩いている手袋を神宮さんに貸すことに。

「ありがとうございます!宮都様!宮都様の手袋あったかい…」

「それ、今使ってないよ?」

「はい。それはわかっています。というだけであったかいんです。」

「じゃあそれ、あげようか?その手袋はサイズが合わなくて使わないんだ。それがあるとこの冬も暖かいでしょ?」

「ええっ⁈いいんですか?ありがとうございます!」

 と喜んでくれた。


 教室につくと、僕は課題の続きをやることに。それを見ている神宮さん。

 すばる

「おはよう!おしどり夫婦!もう結婚しちゃいなよ!」

 と茶化してきたため言い返そうとすると

「私たちは結婚できません。法律上引っ掛かります。あと、もう結婚しています。そこの所お間違えの無いように。」

 冬華が無表情で淡々と話すと

「マジかよ…。お前たち異次元にいんのか?ここだけ次元が違うのか?」

 昴が頭を混乱させていると

「あんたは人のことを茶化さないの!」

 と言いながら昴の首根っこを掴んでいる女の子―昴の彼女がきて

「あんたは今から文化祭の手伝いに行ってこい!」

 と指示を出すと

「わかったぜ!俺の愛しの彼女」

 と言って文化祭の準備にいった。

「ごめん、うちの彼氏が迷惑をかけた。うちもすー君の手伝いに行かなきゃだから。それじゃ!おしどり夫婦」

 と言って昴の所に向かった。

 神宮さんが

「宮都様、”すー君”とは誰のことなのですか?」

 と聞いてきたので

「昴のことさ。あのカップルは愛称で呼ぶらしい」

 と僕が答えると、

「そうなのですね。勉強になります」

 そう冬華が感心したように言っていた。

 そのあと、課題を神宮さんに見守られながら黙々とやり、朝のホームルームまでに終わらせることに成功した。神宮さんは微笑を浮かべていた。



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