第5話 無限の欲望

 ランプの魔人は言った。

 「このランプを拾った人間の願いをなんでもいくらでも叶えてやる」と。

「ただし、」付け足して言う。

 「すでに私が叶えたことのある願いは駄目だ」

 青年はあれやこれやと願ったが、もうすでに他の者が叶えてもらったようだ。

 呆れた青年は「もう、ランプに戻ってくれ」と言った。

 魔人は少し悩むと言った。

 「既に叶えた」

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