死の匂い
「おい!大丈夫か?!悲鳴が聞こえ…………唐太?!」
「ちょっと!あなた!救急車!早く!」
「わかった!」
唐太くんが死ぬ………?嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…………………
「あはは………私のせいだ、私がそもそも不良狩りなんてくだらない事してたから……」
なにもかも全部、私のせいだ
カチャ
「待っててね?私も一緒にそっちに行くから……」
ふふっ、これで唐太くんを殺した事は清算出来ないけど…………
「あの世で貴方に尽くし続けるわ、貴方になにされてもいい、なにを言われてもいい、私は貴方の為に…………」
「なにをしてるの!!!!!!」
パンっ
え…………?
「自殺なんて………なに考えてるの?!この包丁もどこから持ち出したんだか……………」
「返して!私は死ななきゃいけないの!唐太くんのいる所に行かなきゃいけないの!あの人に謝れてない!お礼も言えてない!……………好きだって言えてないのぉ……………!」
「………………閃音ちゃん、唐太は…………」
「返して!返してよぉ!死にたいのぉ!」
「ダメね、錯乱してて話を聞いてくれない…………」
「返して!返し…………」
トンっ
え?
バタン
「美梨音、こういう時は強硬手段に頼るのも一つの手だよ」
「ええ、分かったわ…………ほんとに首トンで人って気絶するのね…………」
「絶妙な力加減と位置が大事だけどね」
唐太………くん…………
▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂
『死…………………ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!』
『危ねぇ!』
ドスッ
『…………………………じゃあな……………』
待って!待って!まだ私、貴方になにも………!
『さようなら……………』
「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
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