悪戦苦闘の物語
《見習いの半亜人》:被支配者
この世界はレベルに支配されている。
生を与えられた瞬間から、死ぬその時まで、人々の肉体にはレベルが定められ、それによって肉体は成長しまた朽ちていく。
長き時を生きれば生きるほど、レベルは自然に上がっていく。
だが、それはあくまでも一定までであり、ヒューマンのような短命種の殆どは六十歳で死を迎える。
しかし、そうでないヒューマンもいる。
戦闘で得られる〈経験値〉が一定数を超えると、器が昇華し、通常より早くレベルが上昇するのだ。
すると肉体と精神は急速に強化されていき、次第に高次元的な存在へと近づいていく。
結果的に寿命が僅かに伸び、ヒューマンであっても百、二百、三百際まで生きれる人が出てくるのだ。
これがレベルの原理であって、この世の法則でもある。
約千年前に賢者エリート・デル・デリオクレスによって開発された〈経験値観測装置〉通称レベル・メーターによってレベルの測定が可能となった。
それ以降、生物が到達できる限界レベルが幾つであるかを人々は探求し始めたのだ。
答えは五大英雄の一人、【重撃】が自らが限界に到達することで発見された。
【重撃】がレベル100に到達した際、それ以上〈経験値〉が入手できなくなったのだ。
どんなに強大なモンスターに立ち向かえど、レベルの昇華は完全に停止した。
全人類が目指す究極の頂き、それがレベル100である。
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