いやぁぁぁぁ!! 〜ゆきちゃんとむし〜



侑希「うぇ、あっついね」



ゆき「そうですね。エアコンつけましょうか?」



侑希「いや、大丈夫だよ。ゆきちゃん家の電気代上がっちゃうし。窓開けるだけで僕はいいよ」



ゆき「いえ、でもお客さんいるときくらいは……」



侑希「いやいや、ほら、窓開ければ涼し……」



ゆき「侑希さん?」



侑希「……」



ゆき「侑希さーん?」



〈カサカサ〉



侑希「ぎぃやあああああああああああああああああああああああ!! むしむりむしむりむしむりいいいいいいい!!」



ゆき「ちょっと、お隣さんに迷惑かかちゃいます。電気代よりよっぽどよくないです」



侑希「何これでっか! まじでキモい! むり!」



ゆき「もう、情けないですね。これくらいで……。かわいい虫さんじゃないですか」



侑希「どこが! そのかさかさした感じがまじでむり!」



ゆき「ちょっと侑希さん騒がないでください。ああっ、ベッドの下に入っちゃったじゃないですか」



侑希「それは、ごめん。ベッドは僕が動かすよ……」



夢葵ゆめき「やっほー。ゆきさんおじゃまするねー」



侑希「夢葵待て」



夢葵「何?」



侑希「むし」



夢葵「むり」



ゆき「なんですかその連携……。そこだけ兄妹っぽいですね……」


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