いらり 〜侑希さんの姉妹〜



弓槻ゆづき「ぬゔああああ〜。ぎもぢぃ〜」



夢葵ゆめき「この辺?」



弓槻「下、もっと下だな。ぬゔおおおお〜」



侑希「ねぇ、他人の家ひとんちで何してんの? 特に姉さん。くつろぎすぎでしょ」



弓槻「あ? 彼祭かのまつりさんがくつろげっつたんだぞ。それに彼祭さんはもう他人じゃないだろ」



ゆき「はい! ぜひ、自分のお家のようにくつろいでください」



侑希「それにしても節度ってもんが……。まぁ、ゆきちゃんがいいって言うならいいか」



夢葵「そうだよ侑希。親しき仲にもなんとやらっていうじゃん」



侑希「それは姉さんに言えよ。僕に使う言葉じゃねぇよ。ってか、姉さん仕事はいいの?」



弓槻「あたしの仕事なんてパソコン一台あればできるんだよ。あー、疲れた」



侑希「別に疲れるようなこと何もしてないでしょ」



夢葵「弓槻ちゃんあんまり電車とかバスとか乗らないから疲れちゃったんだよ。あ、侑希。今手あいてる?」



侑希「あいてるけど、何?」



夢葵「あたしマッサージ疲れちゃったから変わって」



侑希「そういうのは姉さんに聞こえないように言えよ……。はいはい」



弓槻「あ? 侑希に変わるのか」



夢葵「あ! ゆきさん。そういえば、おいしそうなプリンがあったから買ってきてたんだった! 一緒に食べない?」



ゆき「プリンですか!? ぜひ食べたいです!」



夢葵「侑希、プリン取ってきてよ」



侑希「今無理でしょ……」



弓槻「おい侑希。なんで夢葵の方が力あるんだよ。やるならもっと真面目にやれ」



侑希「……」


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