鬼 〜ゆきちゃんとお前かい〜
鬼 「じゃーん。ぼくでしたー!」
ゆき「あ、いつかの鬼さん。久しぶりです」
侑希「ぼくでしたー! って何が?」
鬼 「お姉ちゃんと一緒にかくれんぼしたの」
ゆき「え? じゃあ、昨日の子は鬼さんだったんですか?」
鬼 「そう! 楽しかったねー」
侑希「なんかお前初登場とキャラ変わってない?」
鬼 「なんですか? 男は話しかけないでください」
侑希「あ、そういう……」
ゆき「それよりも、なんで昨日私のところに来たんですか?」
鬼 「なんでって、昨日はお姉ちゃんからぼくを呼んだじゃん」
ゆき「へ?」
鬼 「『もういいかい?』『もういいよ』って」
ゆき「……? 私は児童と遊んでただけですけど」
鬼 「違うよ。これは唯一鬼と人間が会話できる言葉だよ」
ゆき「鬼と会話?」
鬼 「そう。だから、かくれんぼは『もういいかい?』と『もういいよ』しか鬼と隠れる子で会話できないんだ」
ゆき「あ……」
鬼 「ちなみに見つかると本当に鬼の世界に連れていかれるから注意してね。それで昔は何人も童がいなくなったみたいだから」
ゆき「……」
侑希「……」
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