—— 〜雪斗の冒険〜
侑希「あ。ねね、ゆきちゃん。この前言ってためんどくさそうな契約のやつってちゃんとやった?」
ゆき「あ! 忘れてました! 期限っていつまででしたっけ?」
侑希「なんで君が把握してないの。確か今日までじゃなかった?」
ゆき「確かそうでした。やばいですね☆」
侑希「ゆきちゃん緊張感なさすぎでしょ。とりあえず、一旦帰ってそれだけやろうか。雪斗君ごめんね。ちょっと夢葵と待ってて。すぐ戻ってくるから」
雪斗「大人って大変なんですね……」
夢葵「そうだねー。色々めんどくさいことあるからね」
雪斗「あ、あの、その、失礼に当たるのかもしれないですけど、夢葵さんっておいくつなんですか……?」
夢葵「いくつって、年齢のこと?」
雪斗「……はい」
夢葵「こら、女の人にそんなこと訊いちゃダメだぞ」
雪斗「あ、そうですよね……。すみません」
夢葵「じょうだんじょうだん。……じゃあ、逆に訊くけど、何才に見える?」
雪斗「え、えぇ……。19とか……?」
夢葵「あはは! 19!? ほんとに? ちょっと嬉しいなー」
雪斗「……? ほんとは何才なんですか?」
夢葵「23だよ。侑希とゆきさんの一個下」
雪斗「え!? 見えないです」
夢葵「……ふーん。で、どう? 23のお姉さんは?」
雪斗「……へ?」
夢葵「お姉さん、かわいい?」
雪斗「え、え? へ? えー、そ、その、その、綺麗だと思います、です、けど……」
夢葵「あれー。その反応、雪斗くんもしかしてあたしに脈アリかなー? 赤くなっちゃってかわいいなー。ほれほれ」
雪斗「……っ!」
夢葵「どう? 二人が帰ってこないうちに、このままお姉さんといいコトしよ——、イテっ」
侑希「何やってんだよ、お前は」
夢葵「ん? なんだよ、侑希。ちょっと雪斗くんのことからかってただけじゃん。今いいところだったのにー」
侑希「からかうなって前言ったじゃんか。雪斗君、大丈夫だった? こいつに変なことされてない?」
雪斗「——」
侑希「あれ? 雪斗君? 聞こえる?」
雪斗「——」
夢葵「あはは……。ちょっとやりすぎちゃった……」
ゆき「雪斗が惚けてる……。夢葵ちゃん」
夢葵「あはー、ごめんね、ゆきさん」
ゆき「どうやったら、雪斗をこんなふうにできるんですか! 教えてください!」
夢葵「侑希。ゆきさんは何を言ってるの?」
侑希「知らない」
雪斗「——」
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