二ヶ月記念 いつもありがとう



「タイトルにもありますように、なんとこの作品、六十二話を迎えました! いつも読んでくださっているみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします」



「僕からもありがとうございます」



「ねぇ、侑希ゆうきさん」



「どうしたの?」



「私、実は欲しいものがあるんです」



「欲しいもの? せっかくの記念だし僕が買えるものだったらプレゼントするよ」



「それが買えるものではなくて……」



「何?」



「前の話でもあったんですけど、苗字です」



「あ、そんなこと言ってたね」



「はい。だから、もらえないでしょうか?」



「それは僕じゃなくて作者に言わないと無理じゃないかな」



「いや、そのなんというか……」



「ん?」



「……侑希さんのが欲しいんです」



「……」



「……」



「え!?」



「……?」



「待って、心の準備が全然できてなかったんだけど。え? つまり、そういう……」



「……どうですか?」



「待って!? え? え? ——あ」



「?」



「そういえば、僕も苗字ない……」



「あ」



「……」



「……」



「……ごめん。作者から苗字もらえたら、もう一回僕の方からプロポーズするよ。それまで待ってて」



「……そうですね。それまで待ってます」



「ということで、作者は早く僕らの苗字を考えてください」



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