ゆきちゃんのアパートにて 〜ゆきちゃんとゴミ袋〜



「うー、んっ……、くぁ……」



「……ゆきちゃん、すごい格闘してるね」



「はぁ、はぁ。ゴミ袋が市指定の袋に入らないんですよ」



「わかる」



侑希ゆうきさん、手伝ってもらってもいいですか?」



「全然いいよ。ちょっと待ってね、これが片付いたらね」



「はい」



「よし、お待たせ」



「ごめんなさい。プレゼンの準備中に」



「全然いいって。おっし、そっち持って。行くよ。せーの」



「よいしょー。はぁ、きれいに入りましたね。ありがとうございます」



「いえいえ。ほんとに入れにくいね。この袋」



「一人でやると三十分くらいかかります」



「それはかかりすぎじゃない?」


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