時代小説のラノベへの活用 2

 さて、前回、ファンタジーを書くにあたって歴史の知識は必要不可欠だという話をしましたが、私が最も役に立つと思うのが、言葉遣いです。


 貴族の言葉遣い、その大本は何だと思いますか?


 ヨーロッパのどこかの国?中国?


 いやいや、全然違います。そんなわけないです。

 私達は日本人ですよ。そんな文化のぶの字も知らない国の言葉で、どうやって高貴さを表現できるというのですか?(この文章は作者の主観とその場のノリで成り立っております。ご注意ください)


 そんなもの、「日本史の特権階級の言葉遣い」を参考にするに決まってるじゃないですか。


 ここまで言えば、なぜ私がこのサブタイトルに拘ったのか、わかっていただけると思います。

 そうです、偉い人達の言葉遣いを表現するためには、時代小説を読むのが一番なんです。


 と言っても、まんま日本の貴族を参考にすると、少々おかしな具合になるかもしれんせん。

 さすがに、西洋の貴族が一人称で「麿」なんて言いませんしね。


 私がお勧めするのは、武家言葉です。


 皇帝や王なら、将軍や大名。

 貴族なら、旗本(老中など譜代大名も含む)。

 騎士なら、武士(騎士に拙者と言わせても案外違和感ないですよ)。


 他にも異世界ファンタジーで商人の感じを出すために、あえてエセ関西弁キャラを登場させる人も結構いますが――この続きを書くと長くなりそうですね。


 まとめとして。


 中世ヨーロッパをイメージした異世界ファンタジーを書く時は、時代小説(できれば江戸時代)を読め!!


 もちろん、私の独断と偏見ですが。


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