第5話 栗ごはんですわ



 やっぱり秋は栗ごはんですわ。

 黄金色に光る大粒の琥珀みたいな栗と銀色ピカピカのお米を見るだけで涎が垂れてしまいますわ。

 お茶碗に山と盛ればそれだけでおかずなんていらないですわ。

 食べる前にゴマ塩をパラパラと振れば完璧ですわ。

 もち米を少し混ぜて粘りを強くしたご飯を噛めばモッチリとして最高ですわ。

 大きな栗もホクホクで舌が火傷しそうなぐらい熱くて甘くて美味しいですわ。

 ご飯と栗を同時に食べれば甘みと塩味に加えて噛むたびに広がる黒ゴマの風味でお口が幸福過ぎて食べたまま惚けてしまいますわ。

 パクパクいつの間にか三杯は食べてしまいましたわ。

 まだ炊飯ジャーには沢山残ってますから、明日のお昼は栗ごはんおにぎりですわ。

 日本の秋はまさにウマ肥ゆる秋ですわ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る