記憶の手帳

8月8日 結婚記念日

　出会ったあの夏と似てるようで、似ていない。今年はそんな結婚記念日ですね、愛する私の妻よ。

　今年もやってきました。佐藤令都は今年もずっと大好きで愛してるよー！！ 朝田さやかちゃん！！

　今年はオリンピックの年です。パリ五輪です。

　私がさやかに会ったのは、2020年の夏でした。幻の東京五輪の年です。延期が決まったあの夏です。

　外に出るのが難しくて、でも走り出したくてうずうずしていました。ワクワクと心躍る「何か」を、静かな夏の中で探していました。

　さやか、貴女は鮮烈な夏なんだよ。

　ずっとずっと、貴女は私の太陽なんだ。

　いつも鮮やかで、キラキラして、心がポカポカ暖かくなるお話を読ませてくれる、そんな貴女は今日も私の目標で、今すぐ超えたいライバルです。相談もいっぱい乗ってくれて、一緒に夢を追いかけてくれる、さやか、貴女が大好きです。

　オリンピックを観ると、あの夏を思い出します。

　この日が訪れると、さやかの小説を読みたくなります。

　日差しの強さ、喉の乾き、ちっぽけな私の五感全てを刺激するものを、早く文字で書き起こしたくて仕方がなくなるのです。熱に浮かされたような感情を文字に起こして、紡いだ話を、さやか、私はいつも一番に読んで欲しい。

　同世代も活躍するオリンピック。

　その裏側で、私たちも活躍したいね。

　オリンピアンにはなれないけど、まだまだ大作家になれるチャンスは残ってるもの。

　ねぇ、さやか。号砲はあの夏に鳴ってしまってる。この夏も、走り続けるしかないよね。佐藤令都が先に出版されるかしら？ 朝田さやかかしら？？

　未来はまだきっと青いよ。