2月11日 和紗

 昨日の晩に「青」を公開しました。

 もう3年も前のお話ですね。2020年カクヨム甲子園に応募した「見上げた空は青かった」を大改稿したものです。


 あの時主人公だった「和紗」は私です。

「和紗」が私を「佐藤令都」にしてくれました。彼女がいたから佐藤令都わたしが今日も言葉を紡げているんです。彼女がいたから今日も陸上をしているんです。

「見上げた空は青かった」がなかったらカクヨムで小説を書いていることはないでしょうし、何度も言っていますけど、同年代の作家の卵の存在も知らないままだったでしょう。私の処女作は「見上げた空」ではありません。それでも、「佐藤令都」は「見上げた空」がはじまりなんです。私が陸上競技を書くきっかけは「見上げた空」なんです。


 3年経って「和紗」は「つばさ」になりました。

 あの日にいなかったたくさんの仲間が「路風中」にはいます。キラキラして眩しかった空はやっぱり青く見えますし、砂場だけだった景色はもっと広くなっている。グラウンドが一望出来ている。競技場の景色もずっとハッキリ鮮明になっている。


 和紗、あなたがいなかったら世界はこんなにも青く、眩しく見えていなかった。私にいつも素敵な出会いをさせてくれるのは和紗、あなたがいるからだよ。


 つばさ、もっと高い空を一緒に目指そう。


 はじまったばかりなんだ。「青」は。

 はじまりは「和紗」。これから大きくなるのは「つばさ」あなただよ。


 つばさ、私と一緒に大きく羽ばたいてくれるかな?

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