第十二話 高橋悠里はスキルポイントの使い方を学ぶ



悠里が『5p』をタップすると、新たな画面が現れた。





能力値を上げる


スキルを習得する





「『能力値を上げる』をタップすると、各能力値の項目が出現します」


サポートAIの説明を受け、悠里は『能力値を上げる』をタップした。

新たな画面が現れる。





HP 2/10


MP 0/0


STR 3


DEF 1


INT 5


DEX 4


AGI 2


CHA 8


LUC 20





「上げたい能力値の数値をタップすると、能力値が上がります」


サポートAIの説明を聞いた悠里は『MP』の数値『0/0』をタップしようとした。


「高橋悠里様。MPが0の状態で最大MP値を上げてしまうと『魔力枯渇』状態になりますので、おすすめできません。MPを回復する手段を用意してから最大MP値を上げることをおすすめします」


「『魔力枯渇』状態になってHPが0になったとしても、プレイヤーは教会で復活できるんだよね?」


「はい。ですが今、マリー・エドワーズは家族に囲まれている状態です。死亡状態になった場合、ベッドで眠っているマリー・エドワーズの身体は光に包まれて消え、教会に転移することになります」


「今は最大MP値を上げるの、やめておきます……」


すぐに魔法を使いたい、というわけではない。

悠里は画面を閉じた。


「スキルの習得は、さきほど表示された『スキルを習得する』という項目をタップするか、ステータス画面下部にある『スキル習得』をタップしてください」


「わかりました」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る