「23世紀の恋人」

ろわぬ

第1話

「23世紀の恋人」


「キテる! ....キテるヨっ!?」


どこからか、感じる、深い愛-----


「キテるッ! "キテ"るヨっ!?」


遠く彼方から、感じる、深い愛-----」


「キテるっ! キテるヨ!」


私の恋人は、見知らぬアナタ-----、


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おい、アインシュタイン!」


「は、はい」


大学の講義室で、教授から呼ばれる


「今期も課題、


あまり上手く行ってないんじゃないか?


 ・・・前期もそうだったよな----?」


「すいません....」


「パンッ」


「"!"」


教授は、手に持っていた教科書で


私の頭を軽く叩く


「どっ」


それと同時に、教室内から


大きな笑い声が起きる


「みんなー アインシュタインみたいに


 なっちゃダメだぞー?」


「ひひぇいっ」


「ひひぇいっ!」


教室の生徒たちが、大声で返事をする


「まったく----


あの、


 "アインシュタイン"の娘だって言うから


お前には期待してたのに----


がっかりだな」


「・・・・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


教授に叱られ、私は、家に帰宅する


「("アインシュタインの娘"----)」


すでに、時代は、あのアインシュタインが


生まれた時代から250年ほどが過ぎた今、


それでも私は、


この名前に苦しめられている----


「(アインシュタインの娘か...、)」


座っていた自室の椅子の上でぐるぐると回りながら


"瀬夏名矛派女邪那毘那毘葉毘夜似夜 亜院手多院

 (セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャ・


  アインシュタイン)"


は、考える-----


「!?」


「("感じる"------!)」


どこからか、感じる深い愛-----


「("愛"------!)」


遥か彼方から、届く、深い愛-----


"愛されている"


セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャは、


突然、自分の机の上に置いてあった


父、アインシュタインが死ぬ間際に残してくれた


"恋愛物質感知器"


を手に取る-----


「(愛されてる-----)」


セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャは、


大きな水晶玉の様な、


恋愛物質感知器を手に取る


"ピピッ!"


「・・・・!」


セゲナムハメジャナビナビバビハビャーニャが


恋愛物質感知器を手に取ると、


セゲナの頭に電気信号の様な物が走る


「("愛され"てる-----!)」


「キテるッ! キテるヨ!?」


「ガタッ」


セゲナは椅子から立ち上がり、


大声で近所に聞こえる様に叫び声を上げる!

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