三日月

月は

時おり、冷たい顔を見せる


そして

あの三日月の鋭さは

刃のようだ



あの日、

あたしを凍りつかせ

胸を切り刻んだ

貴方のあの言葉が


今夜の月と一緒に

あたしの中に

甦ってくる




もう思い出の筈なのに

今夜、あたしは

冷えた体を抱きかかえて

眠れない夜を過ごす



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