三十三の詩

Han Lu

1、春

 その光はどこから。

 その光は空から。

 ひらひらと角度を変えて落ちてくる。

 ちいさなかけら。

 落ちた先は見ない。

 落ちた先は私の記憶。

 盃に満ちたお酒の上に。

 縁側の下の敷石の上に。

 隣に座るあなたの手のひらに。

 らせんを描いて落ちていく。

 そうね。

 久しぶりにそういうのもいいかもね。

 すみません。

 辛口を一本くださいな。

 

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