19、孤独

孤立を恐れてきみは

孤独を手放し

大多数だけが肯定する

幸福なルートへと身を落とした


孤独なきみは強かった

孤独なきみは自由だった

孤独なきみはなんでもできた

なんでもできたから感謝された


感謝されたけど

理解されなかった


そんなに理解されたかったの?

それこそかなわない理想なのに


孤独じゃなくなったきみは平凡で

平凡なきみは自由じゃない

大多数の中にいるから


孤高でいればよかったのに

そんなに理解されたかったの?


気付いたときには遅い

孤独でなくなれば

孤独へは戻れない

そういうものなんだ


孤独ってとても素敵なことなんだよ

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