3、秋

重たくこうべを垂れた稲穂の先には

どこにも神さまがいらっしゃる

めでたやめでた

穂先を揺らして言祝がれる

めでたやめでた

田楽ばやしに目を細め

錦のころもの御山にお帰りになる

やれやれ今年も骨が折れた

来年の春までゆっくりさせておくれよ

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