第2話

それは「また今日もセックスか…」

と心の中で呟いた昼飲みの席から始まった。

ムダなく使い切る私、祥子は

かつてのセフレに、

別れたばかりのろくでなしストーカーの話を聴いてもらいながら、

iPhoneにそっとインストールされclubhouseのアイコンを眺めていた。


英語わかんないよ、やっていけばわかるよ、そんなやりとりをしながらiPhoneを

カバンにしまい、

ホテル街のある方向へ歩いていった。


幸いその道すがら普段は気も留めない

占い店につられ10分だけと許しをもらい

占い師と向かい合った。

今となればどんな相談をしたのかなぜ10分を超えるほど占い師の言葉にのめり込んだのかは思い出せない。


ただそこでセックスをしなかった事実が今後を左右したことに間違いなかった。




                                                      feb.16・2021

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