閃光
セイラは間を取り、彼女を見ている。
「どうしたのですか? もうおわりなのです?」
ガッカリしたような顔でセイラを見る。
セイラは馬鹿にされたのにいら立ちを見せるが、襲い掛かろうとはしない。
近づいてもあの見えない攻撃に襲われるだけだ。
「
セイラがそう唱えると、長い雷の剣が数本現れる。
「合され!」
その剣が合わさると、一本の大きな剣が出来上がる。
「後悔しても遅いよ!」
セイラの言葉とは裏腹にカナリアはキラキラした瞳で彼女を見ていた。
「その魔法凄そうのです!」
なんという緊張感のない言葉だった。
その大きな剣は次第に小さくなり動かしやすい剣になる。
「抜刀……」
抜刀の構えをするセイラ。
攻撃が来ると感じたカナリアはもう一つの剣に手を掛ける。
「なら、その攻撃を真正面から切り伏せるの」
「やってみろ!」
互いに剣を抜くと、セイラからは雷の攻撃が放射される。
カナリアの目前で、セイラの攻撃は何かに二つに分断される。
そのまま何事もなかったかのように二人は立つ。
「確かに凄かったのです、最初からそう戦えばアリエも喜んだのに……」
剣がカチッと鞘に収まると同時にセイラは地面に伏した。
それと同時に各々、決着が着き始めていた。
加勢するか迷う。
アリエと私は決着が着き、残るはサウルとセシアのみだった。
「カナ、終わったみたいだね」
「いぇ~い」っとハイタッチする。
「流石に魔法戦となると長いのかな?」
「う~ん、中々決着つきにくそうなのです」
「加勢は……」
「大丈夫だと思うのです」
「そっか!」
そして二人は他が終わるまで話しながら傍観するのだった。
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