第3話

闇の中で人は生まれ、闇の中で人は死ぬ。

われわれは常なる闇とともに、人生をまっとうする。


このはかない闇のなかでわたしはうたいながら、せかいの幸福と絶望、そして愛を歌った。


「あなたは”生きたいか”。」


このはかなき人生、なにをみて、なにを想う。

おまえはすでになにものも持ち、なにものも得られる。


”だが”それで終わりか?


この果てしのない世界で、人生で与えられたもののみを得て与えられた人生のみに満足する。

それが”おまえ”の人生か?


赦されるわけがない。ただ漫然と惰性を生き、すべてがあるのを”常識”としている。

おまえのみぐるみはあたえられたものだ。自分で得た物がなにひとつない。そんなおろかものになったのを恨めばよい。


「おまえはじぶんのじんせいをじぶんでてにいれないといけない」




じんせいはかくもはかないが、そこはかもなくうつくしいものである

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る