対話篇

遮断機に似た祈りで

泣いたことはない


何でもは知らない、知っていることだけって、そんなもの知らなくて良いじゃんか


(ああ、かやま君、軽音楽部なんだ、

良いじゃんかやまくん、なんか、

なに?ボーカル?

君、石崎ひゅーいみたいになりなよ

深夜ドラマのEDでだけ聞いたことあるけど、石崎ひゅーい、)


遮断機に似た祈りで


大王が座っていた

公園のベンチが

湿っていて

空気の光っている

曇りの日

ヂゴクのなかで

音楽を聞いている

らしい

だってあの人はいつでも変に

にやけているのだ

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