第26話  最後の絵葉書

三月三十日 投函した絵葉書


満開の桜の下に佇む舞妓はん


もっと早く書くつもりだったのに


どうしてこんなに遅れてしまったのか


四月一日 お兄さんから届いた葉書には


壇月二十五日 妹は永眠いたしました


メル友よ 長いメールはこれが最後と


告げられた日から 一年と三か月


私の絵葉書を喜んでくれていたと聞くにつけ


桜の絵h餓鬼 見てほしかった


桜舞う春の日に 後悔ばかりが胸に渦巻く

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