生存本能

ほんの些細な心の隙間に

哀しみが入り込みそうで


あの頃は必死で笑おうとしていた

なんでも茶化してふたりで笑って

決して先送りにできないあの結末を

なんとか回避しようとするみたいに


僕らに出来たことはそれだけで

ハナから僕らにできることなんて

たいして多くはなかったんだけど

架空の約束をはたすことくらいだ

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