ごろごろ苺だいふく

繋いだ指先がかじかむほどの風が吹く

太陽の光を照らす雪に埋もれて

真っ白な世界のなかで紅一点

君の唇だけが赤くって


まるで苺みたいで愛らしいって

僕はそっと口付けをしたんだ

君が両頬真っ赤にするものだから

苺がふたつ増えたみたいで


苺がふたつの大福は

いつもより甘くて酸っぱくて

いつもよりだいぶ嬉しい味だ

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