第44話 夏休み計画
相変わらずテスト勉強は、苦手のままだけど雫とか澪ちゃんが教えてくれたりして二年生の期末テストも赤点は取らなかった。
雫は、放課後とか先生に相談している。
雫が言うまで黙って知らないふりを続けれるか不安だけどね。
バイトも進学か就職のために止めたっぽい。
根を詰めてたから安心してたんだけど、今だと図書館に毎日通うようになったと話を聞いた。
どっちみち忙しいそう……。
もうすぐしたら夏休みだから息抜きしてほしい。
自分もバイトをやめるようにお父さんに言われたし、就職か進学どっちか決めないとだな。
でもその前に、もうすぐしたら夏休みになるから四人で遊びたいから言おう!
メラメラと目から炎がでそうな勢いになりながら思った。
去年は、バイトと部活動があったから雫と予定が合わなくなったけど、二人ともバイトも辞めたから雫と遊べるかも。
昼休みになって四人で昼ご飯を食べている時に夏休みの話をする。
「夏休み、四人で遊びたい! バイト辞めたから予定入れられるようになったんだよー!」
雫がピクピクと耳を動かして自分の話を興味津々に聞いている。真帆ちゃんと澪ちゃんが行きたいって行ったら確実に誘いに乗るはず!
「去年、遊んでなかったもんね! いいじゃん!」
「楽しいことは、できるうちにしないとだからね。良いよ」
よかったー!
後は、雫だけか。
「雫も去年、遊べれてないから一緒に遊ぼう」
「そうだね。私も遊びたい」
夏休みの遊びの約束ゲットだぜ!
そういや、四人でどっかに出かけるのって年越し以来か。
前の時は、夜だったけど次は、朝からいっぱい遊びまくりたい!
「海行こ! 夏祭りも行こ!」
真帆ちゃんがノリノリで言う。
どれも夏の行事には、欠かせれないようなイベントばかりを選んでいる。
さすが真帆ちゃんだわ。
「日付とかは、夜にメールで話し合お! 予定が四人が合う日とか確認しないといけないから」
学校が終わって夏休みに家族との予定を確認しながらカレンダーを眺める。
「お姉ちゃん、夏休みにどっか行くの?」
「うん、雫と真帆ちゃんと澪ちゃんで遊ぶ約束してる」
カレンダーの日付をジロジロと見ながら考えている様子だった。
「この日、結花も暇だから遊びたい」
「へー! わたしがいる時は、遊びたいとか中々言わなかったのに珍しいじゃん。そんなに遊びたかったの? 可愛いところあるじゃん」
うっさいとお腹に思い切りパンチしようとするのを避ける。
本気で抹殺される勢いで来るとは思わなかったから冷や汗やばい……。
もう怒らせないようにしようと心に決めた。
「三人に妹も参加していいかメールで聞くから待って」
「うん」
三人は、優しいから良いよって言うだろう。
すぐに返信が来て全然参加して大丈夫だよ、と来ていた。
「来ていいって良かったね」
「まあ、別にお姉ちゃんがいるけど暇だし遊びにちょうど良かったからだよ」
はいはいと適当に話を返事して結花のいないところに逃げるように部屋に入った。
遊ぶ日にちまでに夏休みの宿題とか終わらせておくほうが後が楽だし、宿題が終わってないのバレたら遊ばないとか雫に言われそう……。
それから夏休みに入ってからは、すぐ宿題に取り掛かるようにする。
必死に宿題をして結花も時々、部屋にお菓子とか持ってきたりして一緒に夏休みの宿題をして過ごすことが増えた。
「あー、我ながら頑張ったわ」
宿題が終わって大きく背伸びをしてからベットにダイブする。
「疲れた。もう、無理。動けれない……」
「明日、海に行くんでしょ? そんな状態で雫さんに会うの」
様子を見ていた結花から真顔になって少し引いたような顔で見られた。
「そんなわけないじゃん! ビシッと決めて行くよ! あっ! 水着が、ないの忘れてた……」
「そんなことある……?」
あるからこうなっているんだよ、と心の中で思いながら幸い、昼に勉強が終わったから今から買いに行っても間に合う。
「結花もついて行ってあげる」
バタバタ水着を買いに行くから準備をしていると唐突に言われる。
「結花は、水着あるし、ついてこなくてもいいよ?」
やだと瞬時に答えられて焦ってしまう。
そんな楽しい買い物とか、するわけでもないのにと思いながら結花の顔を見る。
ワクワクしている表情で諦める様子は、なさそう……。
「わかった……。結花も準備してきな」
「やった! お姉ちゃん、ありがと!」
服もオシャレな恰好に着替えてきてカップルの女子がデートで着るような恰好してる。
気合入ってるな……。
自分も着替えたから結花と一緒に出かけることになった……。
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