第4話 トイレの花子さん その4
悠、燈花、爽夏の3人は、食事を摂るため移動していた。
「学校に行く時から気になってたんですけど、良い車に乗ってますね」
3人は車で移動しているのだが、悠の所有する車であり、黒のセダンに乗っていた。
「かっこいいだろ。俺の愛車君だ」
「車を君付けで呼ぶなんて。私にもちゃん付けめ呼んで欲しいわねー」
「燈花ちゃん(俺渾身のイケボ)」
「わーきもい」
「割としっかり傷ついた…」
燈花の期待に答えたつもりが、悠は心に傷を負った。
「私にもこんな仲良い結婚相手が出来るかなぁ…」
仲のいい2人を見て爽夏は思わず口に出していた。
「さあね」
「悠、もっと優しくしなさいよ」
爽夏の何気ない言葉に悠ははっきりと言う。
「そんな事言ったって分からないものは分からないだろ。俺たちが出会って結婚して一緒に探偵やってるなんて、奇跡以外のなにものでもないだろ。出会いが必然なんてあり得るわけがないからな。でも、こんな奇跡があるんだったら諦めない方が良いかもな。誰かが言ってたぞ『奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!』みたいなこと。本当その通りだと思うんだよな。奇跡なんて自分で起こすものじゃないんだから、待つしか無い。だけど待つことを諦めたらもういよいよ終わりだ。だからさ信じろよ。別に今の自分を信じる必要はない。だけど未来の自分くらい信じてやれよ。」
ハンドルを握る悠は、ルームミラー越しに爽夏を励ます。
「出たわね〜。1年に数回かっこいいことをしたがる謎の病気」
「男の子ってそんなものだから。」
「ふふっ、分かりました。奇跡を待ってみます。」
「ああ、そうしろ。いつかこの人にだったら自分の残りの人生を捧げられるような相手が見つかるから。」
「そうよ〜私も悠にだったら人生捧げても良いと思ったから結婚したのだから。」
「燈花さんは、悠さんのどこに惹かれたんですか?」
爽夏は燈花の悠に対する気持ちを聞く。
なぜ好きになったのか興味があった。
「ん?私はね〜この人の優しさとか素直さとかかな。ほらこの人顔はそんなに良くないでしょ」
「おい」
悠は突然の悪口につっこむ。
「でもね、顔よりも中身に惹かれるってこういう事なんだなと思ったんだよね。この人にだったら私の全てをあげてもいい。まぁ大体こういうのって言葉で言えるものじゃないから直感って言った方が良いかもね。」
「ほぇー。なんかますますこんな相手が欲しいと思ってしまいました。」
「うんうん、悠が言ったみたいに奇跡を待ってみなさい。でも悠はあげないからね」
「燈花は俺のことをそんなに独占したいんだねー。安心して俺も燈花を誰にもあげるつもりないから。むしろ俺が燈花のもとから永遠に離れる気ないから。寄生してあげるから。」
「やっぱり爽夏ちゃんあげるわ」
「えっ?」
爽夏は突然の言葉に驚く。
「あれ?俺ってそんな簡単にあげられるものだっけ?プレゼントか何かかな?」
「そうね、希望があればラッピングもしてあげるよ」
「ちょっと待って。ごめん、ごめんなさい。調子乗りすぎました。」
「そうねぇ…。許してあげる。」
「本当?」
「うん、でも事件が無事解決したら寝かさないから。
「はい・・・」
「はわわわわ・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます