5/14 放射線全身照射

移植のための入院を果たして7日目となる。

昨日から前処置が開始され、放射線照射というものを初体験して来た。


身体の左側から20分、右側から20分。

浴び始めて中盤に差し掛かると、身体がポカポカ温かくなる。


帰り道も、車椅子でお散歩気分でルンルンしていたが、そのポカポカが曲者なのだという事に少しずつ気付かされる。


脳が、ブワ〜ッと腫れ上がって来て、頭蓋骨の中でパンパンになって、「狭いよ〜」と言っている声が聞こえる様。

頭が大き〜くなって来てるんじゃないか?という感覚もあった。


吐き気の方はそれほど感じないが、食べ物の事は想像したくない。


頭が重くてゴロンとしているが、時々起き上がってみると、まあまあ過ごせて、このまま治まって来るかな?と思いきや、頭の重みは徐々に頭痛に!

気付けばガンガンで、薬を出してもらって飲んだ後も、芯がガンガンで、頭を動かせない状態。


アイスノンで冷やしながら就寝するも、異様な火照り感が全身を襲い、神経が高ぶっているのか、色々な事が頭をよぎり、一番強く思ったのは、「こんな事、あと三日もするの?!」という事だった。


ちゃんと寝ておかなければダメだろうと、入眠剤をもらって服用。途中で起きる事なく、朝まで眠れた。


翌日(今日だが)は、朝ごはんも味噌汁を半量いただけたし、昼はうどんも半量いただけたので、Ns.とも相談して、食べられそうな時間帯の食事だけでも、ハーフ食とか、全粥食とかを試してみようという事に。

ただし、照射後はどうしても熱が出てぐったりなので、夕食はカットする事にした。


「少しでも快適に過ごしましょう。」というDr.やNs.の言葉に、すごく安心感を覚える。


闘病!!というイメージだと、とかく顔をしかめてぐっと苦痛をこらえ、病人は我慢してこそ!という様な思い込みがありがちだが、我慢なんかする事ないし、むしろ、しちゃいけないよね。


一回我慢すると、その後が、倍大変な事になっている気がする。


「こんな事なら、もっと早く言っていれば良かった。」という風に。


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