第8話 父からの襲撃

昨日は、妹女神の海風と深夜までいろいろな事を話した


そして、その中でもこれからの事について話した


父ラーモンドの事だ


どうやら教会での成人の儀式が終わった後からおかしく


時より俺の方を見ては、不気味に笑ったりしているらしい




(兄さま )


(兄さま 早く起きてください)


「んにゃ」




(早く起きてください 相当やばいです。)




「え ?」


俺は、慌ててベットから起きた




時刻は、体感朝6時過ぎ




近くでバタバタと人が走る音がする


時折 金属がこすれる音がするので武装している人もいるのだろう




でもなぜだもし誰かが襲撃を仕掛けてきたのならば


俺にも伝わるはずだ


しかし俺は、何もしらない


否知らされていない




俺が、考え込んでいると


海風が


(兄さま おそらくですが、この兵


 アルス家の私兵です。)




「と言うことは、やっぱり」




「ええ 兄さまの言う通り


 ラーモンドが、兄さまに向け差し向けた兵でしょう」




もともと俺は、父ラーモンドなど家族と一緒の屋敷で寝ていた


だが、昨日家に帰ってすぐにラーモンドは、俺を呼び出し


「ここが、これからお前の屋敷だ」




と言ってこの屋敷を貰った


この屋敷は、本館から100メートル程の所にあり


以外と近い




俺は、成人したから貰ったんだなと思っていたが


違った




この屋敷は、本館より小さく


出入口が本館は、5つあるところ


この屋敷は、一つしかない




おそらくラーモンドは、俺を殺すか捕えたいのだろう


理由は、分からないが




そうこうしている内にラーモンドの私兵は、屋敷内へ侵入しようと


ドアを破壊しようとしていた


俺の所に来るのも時間の問題であった。




(兄さま どうしますか


 戦いますか?)




「そうだな逃げる方向で戦おう


 少ししたら逃げよう」




「分かりました」




その時俺は、これから始まる事を知らなかった






とりあえず俺は、自分の部屋から出て


一番広く戦闘のしやすい玄関の広間にて迎え撃つ構えをとった




そして、ドアが破壊された


その瞬間俺は、海風に教えてもらった




【氷魔法:アイス・ランス《氷の槍》】


を50本一気に放った


するとドアを開けなんの防御もしていなかった私兵は、


腹部、足や手を撃ち抜かれ死亡または、戦闘不能となっていた




俺は、初めて人を殺したが何の感情もわかなかった


おそらく戦闘して興奮していたのだろう




だが、


(兄さま 敵が、全然減りません)


戦闘が始まってから40分が経過していた




その時


【光魔法:シャイニング・ランス《光の槍》】




後方から神官服を着た魔法使いが一斉に光の槍を放た




その瞬間


「ぐはっ」


俺の腹部を貫通し倒れた






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ラーモンドSIDE




時は、霧神 渡 が起きる3時間前




「今日決行するが、準備は、どうだ?」


「さすがに昨日の今日で完全では、ありませんが出来てますよ」




「そうか では、しっかりやれよ


 ・・・最悪殺しても構わない


 そして、終わったら俺の所へ持ってこい


 ・・・いいな」




「はい ラーモンド様


 では」




ラーモンドは、私兵の騎士団の団長に伝え


団長は、「いくぞ」と言い


配下を引き連れレイビスの屋敷へと向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る