猫と子ども

この生き物は何かしら?

甘いミルクの匂いがするわ

自分ひとりじゃ身動きもままならないのね

わたしより弱い存在

守ってあげなくちゃね


この生き物、成長が早いのね

もう自分でごろごろ動けるようになったわ

わたしのしっぽを掴んで引っ張ったりもするの

でもまだまだか弱い存在

怒ったりなんかしないわよ


この生き物、人間だったのね

あっという間に歩けるようになったわ

最近は力も強くて我慢するのも大変よ

そろそろ加減を覚えなさいな

わたしが少ししつけてあげるわ


もうわたしを抱っこできるほどになったのね

力加減も覚えて偉いわね

もうわたしが守ってあげなくても大丈夫ね

今度はわたしを甘やかしてちょうだいな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る