第2話 バレンタイン

委員長イインチョー、俺と付き合ってよ」


「絶対嫌」


半年前のその日から、俺は委員長こと伊井野千夜いいのちよを毎日口説いてる。容姿にも身長にも恵まれた俺に迫られて照れもしない、面白い女子。


「ね、チョコくれないの?」


「……校則が、あるでしょ」


真っ赤な顔で立ち去る。一瞬遅れて理解した。


顔が熱くなるのを感じた。


***


校則がないなら、あげてやったんだけど。


ってことです。ツンデレ委員長最高。

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