（放課後、教室の隅でBLトークをしているオタク女子集団をガン無視してカバンに学用品を詰めるオタクちゃんこと真野）

（真野の様子を気にするギャルちゃんこと有紗）

「マヤちゃん、顔が怖いよ」

「えぅ？！（しまった、同族嫌悪が過ぎた……！）」

「なんかあったの？　あたしバカだから聞いてもわかんないかもだけど……帰りながら話そ。コンビニで新しいスイーツ出たよ」

（下校しつつコンビニを目指すふたり）

「まあ……あんな感じの集団にいて、そこでBL興味ないって言って居場所失って……それで保健室登校になった感じかな……」

「そっかあ……そんなにみんなBLってやつ好きなの？　男の子と男の子がイチャイチャするやつっしょ？　普通の胸キュンじゃだめなの？」

「どうなんだろ。なにか普通の胸キュンとは替え難い魅力があるんじゃない？　知らないけど」

「替え難い魅力かあ……まああの子らはあの子らで楽しそうだからほっとこうか」

「そうだね……わたしたちはわたしたちで楽しいしね……」

「あたしら、なかよし……だもんね」

（ボッと赤面する有紗）

「えぅ？！」

（同じく赤面する真野）

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