9 ショッピング(おもちゃ売り場)

(おもちゃ売り場が気になるオタクちゃんこと真野)


(真野がおもちゃ売り場を気にしているのが気になるギャルちゃんこと有紗)


「ねー、なんでさっきからおもちゃ売り場チラ見してるの? ゲームでも買うの?」


「あ、あう……(ドールが気になるとか言ったらキモがられるかな……いや、アリサちゃんなら聞いてくれるかも……)あ、あのね。わたしドールが欲しいんだ、そんなお金ないけど」


「ドールってヘアカラーのパッケージになってるやつ? あれかわいいよね!」


「えぅ?!(まさかのリアクション!!)」


「あれってどれくらいするの? 三千円くらい?」


「いやいや、ふつうに万円単位だから……」


「へーそんな値段するんだあ! おもちゃ売り場、行ってみよーよ!」


「う、うん!」


(田舎なので子供向けのお人形しかなかった)


「ドールなかったねー、ざんねん!」


「うん……あのさ、唐突でごめんなんだけど……なんでこんなキモいやつと仲良くしてくれるの?」


「え? マヤちゃんキモくないよ? ちょっと変わってるけど頭いいし面白いし」


「?!(なぜ?! 中学のころあれだけ疎まれたわたしをなぜこんなに認める?!」


「?(なんでビックリしてるんだろ? 面白!)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る